Oracle ASM(Automatic Storage Management) のセミナーに参加

ラクル青山センターで開催されたセミナー「Oracle Exadataを支えるOracle Database 11g 自動ストレージ管理技術を徹底解説」に参加してきました。使用された資料はこちらです。
http://www.oracle.co.jp/iSeminars/090618_1330/SS03-165_OW09_for_OrD.pdf
偶然にも下のエントリ(Hybrid Columnar Compression)の調べ物をしていたときに読んでいました。


私は約8年前に おらくるますたーぷらちな8i でしたが、既にオラクルの記憶はありません。という前提で。


S.A.M.E.(Stripe And Mirror Everything) という概念をベースにしているようで、あらゆる表領域/DBオブジェクトをストライピング+ミラーリングのストレージに「均等に配置」するそうです(セミナーだけの聞きかじりなので細かい点は違うのかも)。
S.A.M.E.は、私のざっくりな理解では、「ストレージを用途別に細かく設計すればストレージの性能を100%近く引き出せるかもしれないけど、どうせ予測と実際は異なってそんなに性能は出ない(最適な配置にはならない)のだから、全部ストライピング+ミラーリング、配置を均等にして80%くらいの性能出ればいいんじゃないか」、という考え方です。確かにそれでいいかも。(80%というのは無根拠です。雰囲気です。)


まあ、実際はログ系だけはASMの外に配置するとか、バックアップのからみも踏まえてディスク・グループを別にするとか、そういう対応をするのでしょう。全てS.A.M.E.に従うとも思えません。
2002年の古い資料ですが、ログ系を分けた構成の方が良い結果が出ている資料がありました。
http://h50146.www5.hp.com/partners/alliance/oracle/prodserv/pdfs/same_the_hp_xp512.pdf


そうか、いづれSSDになるんだから、ランダム・アクセスとシーケンシャル・アクセスの性能差など気にするな、ワークロードが混ざっても気にするな、断片化も気にするな、というお告げなのかもしれません(これは言い過ぎ)。


セミナーの最後のQAで2点、質問しました。
・「ASMミラーリングの多重度は読み取り性能に関係しますか?(多重化はリード性能向上に寄与しますか?)」→「いいえ。プライマリしか読みません。」
・「ストライプ・サイズは変更できますか?変更できるなら、アプリケーションの種類ごとの推奨値はありますか?」→「1M または128Kのみ設定できます。」


うーん、どうもDWH用途には不向きな面がある気がする... ExadataはASMが必須なのだろうか。なんらか調整方法があるのか。圧縮率が圧倒的だから気にするな、ということなのか。


いづれにしても自動リバランス機能がうらやましいことに変わりはありません。


(追記)
ストライプ・サイズについてのQAに誤りがあるため別途整理しました。
http://d.hatena.ne.jp/nagasakit/20091123/1258934881