SQL Server 2008 R2 新機能−Report Builder 3.0 の地図オブジェクト

まず、SQL Server と Report Builder の対応関係を整理しておきます。
SQL Server 2005 - Report Builder 1.0
SQL Server 2008 - Report Builder 2.0
SQL Server 2008 R2 - Report Builder 3.0
Report Builder 1.0 と Report Builder 2.0 は(エンドユーザ自身による非定型レポートという意味で)機能は似ているものの、全く別モノです。しかし、Report Builder 3.0 は Report Builder 2.0 に機能追加したモノです(Report Builder 2.1 みたいなもの)。


Report Builder 3.0で追加された機能は「"地図"オブジェクト」です。
"地図"オブジェクトでは、
ESRI社のシェープファイル(*.shp)
SQL Server 2008 の新機能だった空間データ型/関数(参考:http://msdn.microsoft.com/ja-jp/magazine/dd434647.aspx
を使用できます。
また、マイクロソフト社の Virtual Earth(と、少なくとも昔呼んでいたもの...Bing がリリースされた後、Bing Maps と呼ぶようですね...マイクロソフトさんブランド名を統一して少なくしてください)と連携できるので、シェープファイルの背景に同じ緯度経度の Virtual Earth を表示するようなことも可能です。


現時点で公開されている、SQL Server 2008 R2 August CTP に対応した Report Builder 3.0 (英語版) では米国のシェープファイルが格納されていますが(全米、アラスカ州抜き全米、州ごとなど)、私としてはもちろん日本地図が欲しいです。(日本語版では少なくとも「自治体ごとに分けられた日本地図」を製品に含めてもらえると信じていますよ!)
もし含まれない場合、または独特な分け方の地図...自社店舗の商圏とか、自社設定のマーケティングエリアとか、選挙区とか...を使用したい場合、シェープファイルをどこかから持ってくる/購入する/自作する 対応をすることになります。ESRI社の日本法人のサイトにデータをESRIシェープファイルに変換する有償ツールや、市販シェープファイルの取り扱い企業などの情報があるのでメモしておきます。
http://www.esrij.com/
また、無償の日本地図もあるようです。とりあえず試してみる分にはこれでいいですね。
http://www.esrij.com/products/gis_data/japanshp/japanshp.html