SQL Server データファイルのバージョン

SQL Server データファイルのバージョンについてのメモ。

http://sqlblog.com/blogs/jonathan_kehayias/archive/2009/07/28/database-version-vs-database-compatibility-level.aspx

SQL Server 7.0 databases have version number 515
SQL Server 2000 databases have version number 539
SQL Server 2005 databases have version number 611/612
SQL Server 2008 databases have version number 655

SQL Server 2008 R2 November CTP は 661 であるため、SQL Server 2008 R2 November CTP のバックアップファイルを SQL Server 2008 にリストアすることはできません。

Oracle ASM での「ストライプ・サイズ」まわりを整理

Oracle ASM での「ストライプ・サイズ」まわりについて、可能な範囲で整理しておきます。「ストライプ・サイズ/stripe size」は「ストライピング・サイズ/striping size」と同意であると仮定します。


・ストライピング
http://otndnld.oracle.co.jp/document/products/oracle11g/111/doc_dvd/server.111/E05783-04/ostmg_gloss.htm#BABFIEGH
から抜粋

ストライプ化(striping)
ストレージ・システムにおけるストライプ化は、単一ディスクでのデータ格納とは対照的に、複数のディスクにわたってデータを分散させる手段である。通常ストライプ化は、パフォーマンスの向上を目的として行われる。一般に、ストライプ化は2つの方法のいずれかで導入できる。最も一般的なケースでは、RAIDストレージ・アレイの場合と同様に、単一のディスクに格納できる固定量の物理記憶領域が複数のディスクにわたって均等にストライプ化される。ストレージ・アレイ上のソフトウェアにより、複数のデバイスで物理的にストライプ化された領域は単一ディスクとしてホストに提供される。もう1つのストライプ化の方法は、ホストに接続された複数のディスクにわたってファイルの固定セグメントをストライプ化することである。ASMでは、最大限のパフォーマンスを得るために2番目の方法が使用される。


Oracle パラメータ「_asm_ausize」
ASM アロケーション・ユニット・サイズを指定する。既定値は1M。設定可能値は1M、2M、4M、8M、16M、32M、64M。Exadata V1 では 既定 4M 。


Oracle パラメータ「_asm_stripsize」
ASM ストライプ・サイズを指定する。既定値は128K。ストライプ化属性値が FINE の場合に影響する。COARASE の場合は影響しない(「_asm_ausize」より大きくはならないので)。
参考:
http://otndnld.oracle.co.jp/document/products/oracle11g/111/doc_dvd/server.111/E05783-04/asmfiles.htm
「表5-6 ASMテンプレートで使用可能なストライプ化属性値」
参考:
http://h50146.www5.hp.com/products/storage/whitepaper/pdfs/4aa0-9728enw_ja4.pdf


・ストライプ・サイズ
「ストライプ・サイズ」は一般的に、RAID においてストライピングを行う際に各ディスクに分割して格納する際の分割単位(データサイズまたはブロック数)を意味する。Oracle パラメータ「_asm_stripsize」そのものではない(COARASE の場合は影響しない)ことに注意する。(なお、ストレージネットワーキング・インダストリ・アソシエーションでの定義はデータサイズではなくブロック数を意味するようだかここではその差異は無視する。)
http://otndnld.oracle.co.jp/document/products/oracle11g/111/doc_dvd/server.111/E05783-04/asmcon.htm
から抜粋

ASMの粗密なストライプ化ではディスク・グループのAUサイズと常に同じですが、密なストライプ化のサイズはどのような構成でも常に128KBになります(図には示されていません)。AUのサイズは、作成時の割当て単位のサイズ(AU_SIZE)指定により決定されます。値は、1、2、4、8、16、32および64MBのいずれかです。

ストライプ化属性値が COARSE の場合は AU サイズ(Oracle パラメータ「_asm_ausize」の設定値)に同じ。ストライプ化属性値が FINE の場合は常に 128K。...と書かれている。(この資料では Oracle パラメータ「_asm_stripsize」が考慮されていないと考えられる。ストライプ化属性値が FINE の場合は Oracle パラメータ「_asm_stripsize」に従う、が正しいと推測される。)


アロケーション・ユニット・サイズ
ストライプ化属性値に関わらず、Oracle パラメータ「_asm_ausize」の設定値に従う。


・I/0サイズ
ストライプ化属性値が COARSE の場合(coarse grain templates)、Oracle パラメータ「_asm_ausize」の設定値に関わらず1MBとなる(OSないしはOracle の最大I/Oサイズに制限されている模様。OSのI/Oサイズに影響される可能性がある)。ストライプ化属性値が FINE の場合(fine grain templates)、Oracle パラメータ「_asm_stripsize」の設定値に従う。
※上記参考資料に記述あり。

PowerPivot for Excel November CTP リリース

PowerPivot_for_Excel.msi について、
Twitter で 11/18(たぶん米国時間) に出るよ、と言ってる人(たぶんマイクロソフト社のヒト)がいたので半信半疑でしたが...
http://twitter.com/powerpivot/statuses/5776944946
ほんとに出ました。


■「Microsoft SQL Server 2008 R2 - PowerPivot for Microsoft Excel 2010 - CTP (Community Technology Preview) 11 月版」
http://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?FamilyID=48A5B47B-8C9C-450F-AB6E-178600A733CA&displaylang=ja

SQL Server Fast Track Data Warehouse 2.0 が公開されていました

MSDN 「Fast Track Data Warehouse 2.0 Architecture」
http://msdn.microsoft.com/en-us/library/dd459178.aspx
重要な記述だけ抜き出したつもりなんですが、かなり多くなりました...

Bulk inserts can also introduce sorting operations that utilize tempdb if they cannot be processed in available memory.

Create two equally sized LUNs per RAID group.

You should set global trace flag 1117 to enable even growth of files across the filegroup.

The log size must be at least twice the size of largest supported DML operation (using uncompressed data volumes).

Scanning heap tables reaches maximum throughput at 32 files, so use of heaps for large fact tables on system greater than 16 cores is not recommended, unless other benefits of heap tables outweigh the scan limitations.

・Use the AUTO CREATE and AUTO UPDATE of statistics (the system default in SQL Server). Use of this technique will minimize the need to run statistics manually.

Compression of small dimension tables (that is, those with less than a million rows) is not recommended.

* Core-balanced compressed capacity based on 300GB 15k SAS not including hot spares and log drives. Assumes 25% (of raw disk space) allocated for tempdb.
** Represents storage array fully populated with 300GB15k SAS and use of 2.5:1 compression ratio. This includes the addition of one storage expansion tray per enclosure.

それと、「FTDW CPU Core Calculator」が Ver 2.4 になっていて前のと全然違う...

SQL Sever 2008 R2 November CTP SSRS 新機能 − のURLメモ

SQL Server Reporting Services Team Blog 「SQL Server 2008 R2 November CTP – What’s New In Reporting Services?」
http://blogs.msdn.com/sqlrsteamblog/archive/2009/11/09/sql-server-2008-r2-november-ctp-what-s-new-in-reporting-services.aspx


Report Builder 3.0 の November CTP はインストール済みなので少し試してみました。
インジゲータ、データバーは Excel 2007 の新機能だったもの、スパークラインは Excel 2010 の新機能ですね。Report Builder 3.0 でエクスポートできる Excel の形式は「*.xls」ですので(「*.xlsx」ではない)、インジゲータも、データバーも、スパークラインも画像に変換されてしましました。Excel の条件付き書式に変換されることを期待したのですが残念です。
それと、スパークラインはテーブルオブジェクト内の動的なセルに配置できないようです。ここで言う「動的なセル」とは、データ件数に応じて複数回表示される行のことです。(固定的に1回しか表示されない)タイトル行への配置では問題ありませんでした。

PowerPivot_for_Excel.msi 未入手

SQL Server 2008 R2 November CTP で特に楽しみにしていた機能は PowerPivot for Excel と Master Data Services なのですがまだ試せていません。


・PowerPivot_for_Excel.msi
http://technet.microsoft.com/en-us/library/ee210599(SQL.105).aspx#download
からのリンクでも入手できず、いまのところ入手方法が分かりません。


・MasterDataServices.msi
ja_sql_server_2008_r2_enterprise_evaluation_november_ctp_x86_x64_ia64_dvd_455354.iso
の中には x64 版しかありません。x86 はサポートしていないんのでしょうか...
だとすると、すぐに試すことは出来なさそうです。


PowerPivot for SharePoint の件もあるので、環境整備から始めようと思います...が時間はあまりありません。


(追記)
あらら、ほんとに x64 だけだ...
http://sqlblog.com/blogs/jamie_thomson/archive/2009/11/13/mds-is-x64-only.aspx